2025 GSTR GRAND PRIX F110 CUP Round 1 MOTEGI Race1 レポート

スリックタイヤを選んだ加納康雅が逆転勝利

2025 GSTR GRAND PRIX F110 CUP Round 1 MOTEGIのレース1が3月8日、モビリティリゾートもてぎを舞台に争われ、8番手スタートの12号車・加納康雅(AKILAND F110)が逆転優勝を果たしました。

決勝を前に雪が降り出したモビリティリゾートもてぎでは、スタート直前に雪が強まったことでウェット宣言が出され、スターティンググリッド上ではスリックタイヤからレインタイヤに交換するマシンが続出。さらに、レースはセーフティカースタートとなり、波乱の幕開けとなりました。

2周のセーフティカーランのあと戦いの火蓋が切られると、ポールポジションの21号車・落合蓮音(HOJUST & EAGLE)が好スタートを決めて真っ先に1コーナーへ。その後方では、スリックタイヤで挑んだ71号車・松井啓人(DOME F110)を、3番手の86号車・下野璃央(Dr.Dry F110)がかわして2位に浮上。さらに22号車・酒井翔太(ファーストガレージF110)も71号車・松井をパスし、トップの21号車・落合に迫っていきます。

その直後、71号車・松井が5コーナーでスピンを喫しコース上にストップ。これにより4周目にはセーフティカーが導入され、トップを快走していた21号車・落合は、それまで築いた後続とのギャップを失うことになりました。

7周目にレースがリスタートすると、2番手につけていた86号車・下野がトップの21号車・落合を3コーナーでパスして首位に浮上。その後、77号車・酒井 涼(KF MOTORSPORT F110)も2番手に順位を上げる一方、その後方では21号車・落合、22号車・酒井翔太、12号車・加納による3番手争いが激しさを増していきます。

3台のうちスリックタイヤを選んだ12号車・加納は思いのほかグリップが高く、レインタイヤ勢に対するアドバンテージを確信。事実、8周目には3位、9周目には2位に順位を上げ、先行するのは86号車・下野だけに。そして、ファイナルラップのS字コーナーでついにトップの86号車・下野を捉えてトップに踊り出ました。その後は危なげない走りでポジションを守り、12号車・加納が見事開幕戦を制しました。2位は86号車・下野、3位は77号車・酒井 涼でした。


レース1の模様は下記のURLでご覧いただけます。
>>> youtube LIVE
F110CUP
Report : Satoshi Ubukata