F110は2015年から2023年まで、9シーズンに渡りFIA-F4 Japanese Championshipとして開催されてきたレースで使用されてきたマシンです。
FIA-F4とは、FIAが制定した、当時の新しい国際共通規格ジュニアフォーミュラで、2014年のイタリアを皮切りに、英国、ドイツ、オーストラリア等でシリーズ開催がはじまりました。
日本では2015シーズンよりFIA-F4日本選手権(FIA-F4 Japanese Championship)として開催が始まりました。
F3以下のジュニアフォーミュラレースは世界各地で開催されてきましたが、それぞれが独自に設定発展したカテゴリーで、各国をまたぐ共通規格シリーズは、これまで一部を除き存在しませんでした。
日本ではFIAのロードマップに則り、2024年よりFIA-F4 Japanese Championship で使用されるマシンは新世代FIAF4へ使用マシンが変更されましたが、9シーズンに渡りSafety Updateや改良が施されたF110は、いまだにその信頼性と走行性能の魅力が色褪せることはなく、多くの車両が各サーキットのスポーツ走行で使用され続けています。
これらの背景から、運用コストパフォーマンスに優れるワンメイクジュニアフォーミュラとして、その役目を果たすべく、今季より「F110 CUP」として新たにカテゴリーデビューすることになりました。

シャシー、エンジン、タイヤそれぞれにサポート体制も継続され、パーツ供給においてもレース参戦に十分な体制が維持されております。
これからも気軽に、そして安全に楽しめるモータースポーツとして発展に努めてまいりますので、F110 CUPをお楽しみいただけますようご案内いたします。

童夢 F110 スペック (2024.01)

• 全長:4,340mm
• 全幅:1,738mm
• 全高:950mm(基準面より)
• ホイルベース:2,750mm
• トラック:前1,500mm/後1,460mm
• 車重:610kg (ドライバー込)
• タイヤ:F110専用DUNLOP 前195/550R13/後240/570R13
• ホイル:TWS アルミニウム鍛造 前8J-13/後10J-13
• エンジン:トムス TZR42 DOHC 16バルブ 可変バルブタイミング 電子スロットル
• 排気量:1,987cc
• ボア・ストローク:80.5mm x 97.6mm
• 最大出力:160PS/5,800rpm
• クラッチ:AP 7.25インチ シングルプレート
• 電装品:ECU:トムス
• ディスプレイ/データロガー:AIM FSW2/EVO4 もしくはAIM FSW3/EVO5
• モノコック:FIA公認カーボンモノコック/前後クラッシャブルストラクチャー
• ボディ・フロア:グラスファイバー
• サスペンション:ダブルウイッシュボーン/プッシュロッドオンアップライト/ツインダンパー/アンチロールバー
• ブレーキ:ADVICS ツーポットキャリパー/ベンチレーテッドディスク
• 空カデバイス:前シングルエレメン卜ウイング/ガーニーフラップ、後ツインエレメントウイング
• ギヤボックス:戸田レーシング 6速シーケンシャルパドルシフト
• 安全装備:*FIA8853-2016公認6点式セーフティハーネス/FIA公認 FT3-1999 規定安全燃料セル/*スロットル・フェイル・セーフ/*Machined モノブロック・アップライト/*前後6kJホイールテザー/*CF43セーフティヘッドレスト/*前アンチイントリュージョンパネル/*FIA 2017spec. HANSショルダーベルトブラケット

*付き装備は、2015年の車両承認後に、追加でFIAに公認されたSafety Update装備となります。