2025 GSTR GRAND PRIX F110 CUP Round 1 MOTEGI 予選レポート
落合蓮音と酒井翔太の16歳高校生ドライバーがポールポジション
2025 GSTR GRAND PRIX F110 CUPが2025年3月8日にモビリティリゾートもてぎで開幕し、レース1は21号車の落合蓮音(HOJUST & EAGLE)が、レース2は22号車の酒井翔太(ファーストガレージF110)がポールポジションを獲得しました。
F110は2015年から2023年までFIA-F4 Japanese Championshipで使用されてきたマシンで、運用コストパフォーマンスに優れるワンメイクミドルフォーミュラとして2024年からスタートしたのがF110 CUPです。
2年目となる今年は、このMOTEGIラウンドを皮切り、SUGO(5月10日〜11日)、MOTEGI(7月26日〜27日)、OKAYAMA(8月30日〜31日)の4ラウンドを開催。その総合成績でシリーズチャンピオンを決定します。
そして今シーズンは、一般財団法人GSTR財団とのコラボレーションにより、15歳から18歳までのジュニアと、女性ドライバーを対象としたスカラシップを設定。今回エントリーした18名のうち、18歳未満のジュニア11人、女性ドライバー2人がスカラシップを享受しています。さらに、参加全ドライバーのうち、F110 CUPシリーズの上位入賞者にはFRJ(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)のテスト機会を与えるなど、ステップアップのチャンスを提供します。
曇り空のもと、気温5℃という冬の寒さのモビリティリゾートもてぎでは、13時ちょうどからまずはレース1のスターティンググリッドを決める15分間の公式予選1がスタートしました。低い路面温度のもと、各ドライバーは2周にわたりタイヤを温めたあと、3周目から本格的なタイムアタックを開始。まずは86号車の下野璃央(Dr.Dry F110)が2分0秒909でトップに立ち、これに77号車の酒井 涼(KF MOTORSPORT F110)、22号車の酒井翔太が続きます。
86号車の下野は、その後もペースを緩めず、5周目には1分59秒442でトップを維持。このまま逃げ切るかに思われましたが、16歳の高校生ドライバー、21号車の落合が7周目に1分59秒126を叩き出して首位に浮上し、見事ポールポジションを獲得しました。2番手に71号車の松井啓人(DOME F110)、3番手には86号車の下野が続きました。
公式予選1の終了から10分後には、レース2のスターティンググリッドを決める公式予選2が行われました。ほぼ変わらぬ気温のもと、公式予選1同様、3周目から本格的なタイムアタックが始まりました。さっそく、16歳の高校生、22号車の酒井翔太が2分1秒041でトップに立つと、その後も周回ごとにベストラップを更新し、8周目には1分58秒639でライバルたちを突き放します。
セッション終盤には12号車の加納康雅(AKILAND F110)が1分59秒038まで詰め寄りますが、22号車の酒井にはコンマ399秒及ばず、22号車の酒井翔太のポールポジションが決定。12号車の加納康雅が2番手、21号車の落合が3番手で続きました。
10周で行われるレースは、レース1が3月8日の15時55分、レース2は9日の13時20分にスタートします。